こんにちは!
Synamonエンジニアリングマネージャーの佐藤(@unsoluble_sugar)です。
コロナ禍におけるエンジニアのリモートワークをテーマにしたイベント「五反田流エンジニアリモートワーク~GOTANDA VALLEY ENGINEER NIGHT #3~」のパネルディスカッションに登壇してきました。
▼イベント情報 gotanda-valley.connpass.com
本記事ではイベント内容の所感と合わせ、Synamonのリモートワーク事情について詳しくご紹介していきます。
オープニングセッション
freee取締役CTO横路さんによるオープニングセッションでは「リモートワーク下での面接・ミーティング・チームビルディングについて」お話しいただきました。
フルリモート環境で入社した社員さんが数ヶ月で離職されてしまったり、オンラインMTGで発言ハードルが上がってしまった、などの課題をピックアップ。
弊社でも悩んでいる問題や、それらに対する具体的な施策例のご紹介もありました。
- 「やりすぎ1on1」で接点を増やしてみた
- 声をかけやすい環境づくり
- 会議室のオンラインミーティング環境を整備する
- オンラインとオフラインのメンバーを混ぜない
- 抽象的な議論は人数をもっと絞る or 対面
まだまだ課題が山積みの中、試行錯誤されている様子を赤裸々に話していただき、大変勉強になる内容でした。
パネルディスカッション
続いてパネルディスカッションでは、freee、セーフィー、ユニラボ、Synamonという、事業規模・フェーズの異なる各社のリモートワーク事情について意見交換をさせていただきました。
登壇者
- freee株式会社 取締役CTO 横路 隆様
- freee finance lab マネージャー 横田 健志様
- セーフィー株式会社 プロダクト開発部 モバイルチームリーダー 池田 和志様
- 株式会社ユニラボ システム部 部長 田中 雅和様
- 株式会社Synamon エンジニアリングマネージャー 佐藤 巧実
ディスカッション内容
リモートワークのメリット/デメリットや、今後のリモートワーク体制、コロナ後に採用した人は活躍できているのか?など、ざっくばらんな各社の事情を共有。事業規模やフェーズが異なる中でも共感できるお話や「その施策面白いですね~!」といった、各社の特色・文化も垣間見えるディスカッションとなりました。
「鍋」をキーワードとしたコミュニケーション形成を行なっているユニラボさんや、Synamonの「お試し入社」を取り入れたエンジニア採用の手法など、リモートワーク下でも企業文化を維持しようと奮闘する様子に多くの共感が集まりました。やはり各社の事情を聞いてみると、対面コミュニケーションとのバランスを取ることの難しさを改めて実感します。
Synamonのお試し入社については、以下note記事でも触れています。 note.synamon.jp
パネルディスカッションのお話は、ユニラボ田中さんもレポート記事をアップされていますので、こちらも合わせてお読みください。
Synamonのリモートワーク事情
Synamonでは「対面でのコミュニケーションを重視している」という背景もあり、現在はフルリモートではなく、週に一度の出社日を設ける形となっています。
それ以外の日は、各チームやプロジェクト、作業状況に応じて柔軟に対応しています。
メンバー同士の関係構築やディスカッション、偶発的コミュニケーションの維持など、これらすべてをリモートツールで代替することはまだまだ難しい状況ですね。
コミュニケーションツール
弊社の社内コミュニケーションツールとしては、主に以下のようなものを使用しております。
- Slack(チャット)
- oVice(バーチャルオフィス、社内MTG)
- Miro(オンラインホワイトボード)
- Scrapbox(MTG議事録、ナレッジ共有)
- GitBucket/GitHub(ソースコード管理)
自社プロダクトであるNEUTRANSも交えつつ、適材適所でツールを使い分けているのは、なかなかおもしろい点と言えるかも知れませんね。
弊社、oViceのバーチャルオフィス環境がとてつもなく可愛くなったのでご査収ください。
— 隠岐 和史 | XRとサウナ、時々コーチ (@uvwuvw) July 1, 2021
1枚目:リニューアルしたバーチャルオフィス
2,3枚目:実際のオフィス
4枚目:弊社VRサービスのバーチャルオフィス
これで2D、リアル、VRと3つのオフィスがあるわけなんですが凄くないですか…#oVice pic.twitter.com/iqXPhmg6Cg
リモートワークについてSynamonのエンジニアに聞いてみた
今回のイベント実施と合わせ、社内のエンジニアメンバーにリモートワークの所感についてアンケートを取ってみました。イベント当日は時間の都合上すべてをお話することはできなかったため、本記事で紹介してみたいと思います。
全7問のアンケートについて、箇条書きで回答と一言コメントを載せています。
Q1. リモートやってみて気付いたこと
- ようやく世の中が追いついてくれた感
- oViceは便利。ながら作業しながらある程度距離感は出せる
- リモートワークが本当に適している人・組織は意外と少ない
- リモートワークは作業をする時間、出社はコミュニケーションをとる時間と切り分けるのが仕事がしやすい。
- リモートワークに向いている作業、向いていない作業があるので一概に「全てリモートワークで!」とすべきではないと感じました。
- 他人の目がないのでリラックスできる気はする。会議はオンラインの方が楽な場合も多い。
リモートワークが向き不向きな人・組織・作業があるということは、皆さん実感されているようですね。
「会議はオンラインの方が楽な場合も多い」という話は、会議室の確保やプロジェクター準備など、リアルでは何かと手間がかかる部分が簡素化・不要となることが大きな要因かと思われます。
Q2. リモートワークのメリット
- 移動時間ゼロ
- 通勤時間の問題がなくなるので、朝から開発作業ができる
- 出勤時の面倒がない
- 家事がやりやすい、外出の準備の手間がなくなる
- 出勤時間を出勤準備に充てられる
- 自分に合せられるので、環境が整えば会社より快適になりやすい
- 隣の席の声がマイクに入ったりしない
- 隙間時間で家事ができる。寝転がって休憩できる。仕事と仕事以外の用事の時間調整がしやすい。(仕事夜に回して、日中病院に行くとか)
- ワークライフバランスが調整しやすい
- 画面共有をすることで、何について話しているかを共有しやすい
- 人に話しかけられて集中が途切れるといったことがなくなった
通勤時間がなくなることで家事にあてられる時間が確保でき、ワークライフバランスが保ちやすくなったと感じるメンバーが多いようです。
ひとりで進められるタスクであれば、自宅のほうが集中して作業できるという方も居ますよね。
Q3. リモートワークのデメリット
- 全く同じXR機器環境を必ずしも家で構築できるわけではないため、高価・特殊、物理スペースを要するなどの機器などを扱う場合はリモートでは厳しい。(そういう場合に限ってはオフィスでの作業は致し方ない気はしている)
- 雑談ができない、PCやネット回線やヘッドフォンなど環境面を整える必要がある
- ちょっとした雑談などが発生しにくい
- 同僚との会話は少ない
- 慢性的に運動不足になる
- 意識しないと運動量が落ちる
- 自制がしんどい
- (最初からリモートでない限り)会社側もリモートワーク用に体制を整える必要がある
- 仕事の開始、終了(特に終了)が区切りにくい
- いるのかいないのかわかりづらい、話しかけづらい
- 細かい仕様などはFaceToFaceの方が調整しやすい
- 音声が途切れる等の機材トラブルが発生すると面倒
デメリットについては意外と多くの意見が出てきました。弊社で取り扱っている事業特有の開発機器に絡んだ問題や、リモートワーク環境の整備、運動不足、仕事の切り替えコントロールがしづらいなど、人によって課題を感じる部分が異なるようです。
雑談のしにくさについては、きっかけが掴みづらいという話がネットでもよく見かける意見です。1on1や雑談タイムを設けるなどの施策が考えられますが、リモートだとミーティング時間の増加により作業時間が圧迫されてしまう…といった悩みも出てきます。
バランスのとり方が非常に難しい問題ですね。リモートでも雑談がうまくいく施策があれば、ぜひとも情報共有いただきたいです。
Q4. 生産性はあがりましたか?
リモート適正のあるメンバーが多いためか、生産性は変わらない、上がったという意見が目立ちました。
Q5. 健康面での変化はありましたか?
- 体を動かす習慣をより意識しないと筋力が落ちたりなど不調になりがち
- 運動しなくなった
- 太陽光を浴びないので眠気が覚めにくい、歩かないので意識的に運動しないと運動量がゼロになる
- 太った
- 通勤しなくなり太りました…
筋力低下、太った、睡眠への影響など、健康面の変化については、個人が最も実感しやすい問題と言えるかもしれません。通勤がなくなったことで「自ら健康に気を使わなければ…!」という意識が芽生えた方も多いのではないでしょうか。
弊社でも筋トレやダイエットに勤しむメンバーの様子が見受けられます。
リングフィットアドベンチャーやFitXRといった、ゲームと運動を絡めたコンテンツが人気になったのも、リモートワーク増加の影響ですね。
Q6. 副業やってますか?
Synamonのエンジニアは皆さん副業やっていないそうです。
ほんとぉ…?
Q7. リモートワーク、本音だとどれくらいしたい?
一部フルリモート派が居るものの、リモートと出社の併用が良いというメンバーが多数派のようです。生産性が「変わらない」「上がった」という意見も目立ちましたので、通勤時間や作業環境のバランスを考慮した結果と言えるかもしれません。
ちなみにfreeeさんも、現在はハイブリッド出社にチャレンジしているとのこと。
リモートワークと物理出社、それぞれの良さを活かすというのは大事ですね。
これまで紹介してきたメリット/デメリットを振り返ると、チームや組織によって適した働き方があることがわかりますね。リモートワークの設計については、メンバー各自の意見を受け止めつつ、仮説検証を繰り返し模索していく必要があることを再認識しました。
私もエンジニアリングマネージャーとして、リモートワーク下でのチームビルディングの難しさは日々実感しております。今回のイベントで得られた知見やその他の事例も見ていきながら、自分たちに合ったスタイルを確立していければと思います。
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