Public IP InsightsでIPv4の使用状況を確認してみる

こんにちは、エンジニアのクロ(@kro96_xr)です。

今回はAWSから先日発表されたIPv4への課金に関して、同時に公開されたPublic IP Insightsを使ってコスト試算する手順を試してみました。
N番煎じ感が否めませんがよろしくお願いします。

はじめに

先日AWSから2024年2月よりIPv4の使用に対する課金を開始する旨が発表されました。

aws.amazon.com

AWS は、パブリック IPv4 アドレスの利用に対して新しい料金体系を導入します。2024 年 2 月 1 日より、特定のサービスに割り当てられているかどうかに関わらず、すべてのパブリック IPv4 アドレスの利用に対して 1 IP アドレスあたり 0.005 USD/時間 が課金されます(アカウントに払い出されているものの、 どの EC2 インスタンスにも割り当てられていないパブリック IPv4 アドレスに関しては、すでに課金が適用されています)。

これまでもアタッチされていないElastic IPを所有している場合などに課金が発生していましたが、今後はアタッチの有無に関わらず課金が発生するようになるとのことで、以下のような料金体系になります。

1IPにつき0.005ドル/時間なので、1ヶ月720時間とすると3.6ドル/IPになります。

Public IP Insightsを使ってみる

今回の発表と同時にPublic IP Insightsという新機能の提供が開始されました。
Public IP InsightsはAmazon VPC IP Address Manager (IPAM)の一機能として提供され、IPv4アドレスの使用状況を監視、分析、監査できるようになります。

そもそも現時点でAWSアカウントに対してどれほどのIPを使用しているのかさっぱりわかっていないのでこのツールを使って確認してみます。

手順

VPCダッシュボードからVPC IP アドレスマネージャーにアクセスします。

パブリックIPv4インサイトにアクセスします。

パブリックIPの合計数が表示されます。

はい、めちゃくちゃ簡単にアクセスできますね。

今回私が使用したアカウントでは合計20個のIPアドレスを使用していました。

つまり、3.6ドル*20=72ドルのコスト増加になります。個人的には結構高いなという印象です。

おわりに

今回は、AWSによるIPv4アドレスへの課金開始のアナウンスを受け、実際に使用しているアカウントでコストを試算してみました。

そのままにしておくと想定外のコスト増加になる可能性もあるため、課金開始までに確認、整理をしていく必要がありそうですので皆様もお気をつけください。

最適化手段について以下のリンクで解説されています。

aws.amazon.com

個人的に思い当たるのはプライベートサブネット上のリソースに対してパブリックIPを割り当てているケースや、EC2インスタンスへのSSH接続のためにEIPをアタッチしているケースでしょうか…

参考

zenn.dev

zenn.dev