はじめに
こんにちは、エンジニアのクロ(@kro96_xr)です。
先日"Warudo"というVTuber向けソフトウェアを知り、これは凄いと思ったので記事にしてみます。
2023年9月15日現在WarudoはSteamからダウンロードでき、個人利用であれば完全無料で使用で出来ます。
残念ながら日本語には対応していませんが、UIもわかりやすくある程度英語が読めれば使うことが出来ると思います。
今回の記事では執筆時点で最新のバージョン0.10.13を使用しています。
セットアップ
アプリケーションを立ち上げると以下のようなメニューが表示されるので、さっそくBasic Setupから進めていきます。
使用できるモデルはVRM(.vrm)、もしくはWarudo専用フォーマット(.warudo)のようです。
画面の指示通りvrmモデルをフォルダにいれると、そのモデルを選択できるようになります。
するとモーキャプのセットアップのサポートが必要かどうか聞かれます。個人で手軽に使いたい場合には嬉しいUXですね。
せっかくなので使ってみます。
すると以下の4項目について質問されます。
- フルボディトラッキングが必要か
- 上半身のトラッキングが必要か
- FaceIDをサポートしているiPhoneかiPadを持っているか
- ウェブカメラを持っているか
フルボディトラッキングに関してYesにするとさらに細かい設定が出てきます。
色々な環境に対応していそうですが、自宅では試すことが出来ないので今回は設定しません。
次に、フェイストラッキングと姿勢トラッキングに使用するアプリを提案してくれます。 私は普段iFacialMocap + VMagicMirrorという環境でやっているのでその設定にします。
トラッキング設定が完了すると、表情をインポートするか聞かれます。
VRM作成時に設定済なのでそのままインポートします。
次に、背景などの環境設定について聞かれます。こちらもwarudoファイル 今回はデフォルトで用意されているVR Roomを使ってみます。
これで設定完了です。
質問に答えていくだけでセットアップが出来るので簡単ですね!
最後にiFacialMocapの送信先IPを設定して完了です!
はてなブログに動画を貼れなかったので画像になります。
その他いろいろ触ってみる
基本設定は上記で完了ですが、他にも色々出来そうだったので触ってみました。
キャラクターを追加する
左ペインの下にある+ボタンを押すとアセットの追加が出来ます。
ここからキャラクターを追加して、モーキャプの設定をすると2人のキャラクターを別々の入力で動かすことができました。
スクショでは全くわからないと思いますが片方はiPhoneのiFacialMocapを、もう片方がWebカメラでMediaPipeを使っています。
3Dオブジェクトを追加する
キャラクター追加と同様に3Dモデルを追加することも出来ます。
さらに、他のオブジェクトにアタッチすることもできるので、ペンギンを頭に載せて追従させたりもできます。
スクリーンを追加してデスクトップやブラウザを映すことも出来ます。
モーションレコーダー&モーションプレイヤー
モーションのレコーディング機能もありました。
wanim, fbx, bvhといった形式でも出力できるようです。
wanim形式で出力したデータはそのままWarudo内のプレイヤーでも使用できるようです。
各種配信サービスとのインタラクション
Youtube, Twitch, Bilibiliのアカウントを持っている場合、コメントなどに対応したアクションを行うことが可能です。
デフォルトではオブジェクトやスタンプがキャラクターに向かってくる設定になっています。
また、この設定はノードベースで設定されているため、自分でパイプラインを構築することも可能そうです。
ユーザーアセットの導入
Discoverというタブからはユーザーがアップロードしたアイテムを使用することが出来ます。
ここには3Dオブジェクトだけでなく、空間自体やプラグインなども公開されており、色々活用が出来そうです。
ただ、権利周りが気になりますが…
おわりに
以上、Warudoについて色々触ってみた結果をスクショ多めでお送りしました。
正直言って無料で使わせてもらっていいのかというくらい多機能で様々な用途で使えそうだなと思いました。
個人勢の皆様ぜひ一度触ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに商用利用は問い合わせが必要とのことです。